彼氏とのデートでドタキャンを食らった女の子が例のマンキツに偶然入店するのだが……、と言った感じで基本的にはいつもの展開で、店長さんのエロコスプレでのエッチなど、本誌だろうが一切手を抜かないでエロに尽くす春輝の本気を見せ付けてくれる。
能條純一「ばりごく麺」が最終回。
ラーメン職人というテーマが能條純一に合っていなかったのか、全体的に消化不良で終わってしまったのが残念。
マンキツ 1 (ヤングジャンプコミックス) (2009/09/18) 春輝 商品詳細を見る |
プライベートの部分の描写が中心で、誰も遭難しないというエピソードだったが、最近はこういうのも珍しく無くなって来たので、マンネリ気味なのは事実。
実力は確実にある作家さんなので、他の作品も読んでみたいのだが、長寿連載ばかりのオリジナルの看板作家の一人になってしまったので難しいのかもしれない。
原作:高橋遠州/漫画:永松潔「テツぼん」
オリジナル増刊号に掲載されている作品だが、特別読みきりとして本誌に登場。
元フリーターの二世議員を主人公とした政治漫画だが、彼には鉄道マニアという隠された趣味があって、その知識を生かして政治の世界で活躍するといった内容で、永松潔のいい感じに肩の力を抜いた作画がうまいこと原作にマッチしている。
岳 10 (ビッグコミックス) (2009/08/28) 石塚 真一 商品詳細を見る |
巻頭は石恵「聖☆ハッスル」で、カラー6ページ。
いつもの生徒会メンバーによる逆輪姦プレイで、全ページに渡って色んな女の子のエッチな姿をいつもの調子で描いている。
それぞれ運動会の種目に准えたプレイを描いているのが下らなくてよい。
逢魔刻壱「肉食ツインズ」
これもカラーのみ6ページで、石恵の直後に掲載されている為さすがに見劣りするが、汁気の描き方やあえぎ声などの擬音の表現などにこだわりがあるため、美麗すぎて生々しさに欠ける石恵よりも、こっちの方が実用性は高いかもしれない。
如月群真「DOKIDOKI交際チェッカー」
好きになった女の子が他の男子とエッチしているところに遭遇してしまう事件が続いて落ち込んでいる男子生徒と、彼を慰めようとする女教師の図書室でのプレイが中心。
女教師ものは珍しいが、見た目は非常に若く描かれているので、基本的にはいつもの如月群真と言った感じ。
葉雨たにし「夏と川原と柱時計」
エロマンガを描いているのは本当に久しぶりな気がする。
夏休み中に偶然であったクラスメイトの女の子との初体験を描いた作品で、エロマンガなのに読んでいて恥ずかしくなるぐらいの甘ったるい展開は葉雨たにしならでは。
11月発売の雑誌で夏休み中の田舎の風景を描くのはどうかと思ったが、巨乳のヒロインのワンピース姿と後半のスク水姿が妙に可愛かったので良しとする。
甚六「ラブ・レター」
中年教師と関係を持っている女学生が主人公で、陵辱というほどではないがイラマチオやスパンキングなどの暴力的なシーンもあり。
ショートカットで童顔だが巨乳、という典型的な責められキャラの女の子がとても可愛らしく、彼女のセリフは喘ぎ声以外一切無いという演出もうまい。
睦茸「あまみドコロ」
公衆の面前でもキスを迫ってくるキス魔の彼女の翻弄されている彼氏の話で、濃厚なエッチシーンも含めて全体的なクオリティは高い。
女の子の描き方はややクセがあるが、エッチの最中にトロトロになってしまう表情などはとてもエロいので、個人的には好きなタイプかも。
新しい遊び-めばえ (Xコミックス) (2005/11/29) 逢魔 刻壱 商品詳細を見る |
舞FAVORITE (メガストアコミックスシリーズ No. 216) (2009/04/25) 如月群真 商品詳細を見る |
いつも君を感じてる (メガストアコミックスシリーズ No. 145) (2007/11/19) 葉雨たにし 商品詳細を見る |
美人姉妹とその飼い猫達の物語。
表紙のイラストが本屋で非常に目立っていたが、登場する女の子がとても可愛らしく、基本的には猫社会を舞台に物語が進むのが少し勿体無い。
女の子の腕が変に細すぎたりと少し気になる部分もあるが、いぬぶろに近い感じの作画で全体的にはレベルが高く、今後注目していきたい。
tosh「メイドと主人と2号ちゃん」
前回の続きで、メイド萌えの主人公とめでたく付き合うことになった幼馴染の女の子が、制服にメイドキャップだけ付けて校内でフェラチオをしているシーンから始まり、彼が家に帰ると自作のダッチワイフがなぜか美少女として命を与えられていて、そのままなし崩し的にエッチしてしまうといった展開。
前回のツンデレ幼馴染も良かったが、今回の和風ご奉仕タイプの女の子も非常に魅力的に描かれていて、今後はこの三角関係を中心に物語りは進んでいくと思われる。
とにかく出てくる女の子の可愛らしさが圧倒的に素晴らしく、カラーページだけではないという実力がこの連載によってハッキリした。
とにかく、新人エロ漫画家の中でtoshが頭一つ抜けていることは間違いないので、まだ気は早いが初単行本を楽しみに待ちたいと思う。
ちなみに、1箇所だけ男性器を修正していないコマがある。
いぬぶろ「はたらく!おねえさん」が巻頭カラー。
なんと14ページオールカラーと気合の入った内容で、主人公のバイト先の同僚とのエッチをたっぷりと読ませてくれる。
ツリ目に伸ばしっぱなしの髪でジャージ姿と、どこから見ても完全に元ヤンの女の子が、強気に振舞いながら主人公に対して尽くす姿がいじらしく、コトの最中の表情もとても可愛らしくて、いわゆるギャップ萌えを堪能出来る良作となっている。
ぼっしぃ「さくらんぼ<人妻エッチ大作戦>」はシリーズ連載の続き。
人妻となった幼馴染のお姉さんとの車内エッチを描いている。
悪くは無いが、ぼっしぃにしては少し物足りなく思ってしまうのは、カラーページが無いからか、水着姿が無いからか、相手が人妻だからかのどれかで、多分その全てなのだろう。
いーむす・アキ「インセントコンプレックス」
主人公の彼女と、その妹、さらに主人公の義妹と、3人の女の子が出てくるが、その内彼女以外の2人は完全にロリ体型となっていて、いーむす・アキにしては珍しいタイプの作品となっている。
道満晴明「ぱら★いぞ」
「あずまんが大王」10周年記念本「大阪万博」にゲストで参加しているという縁により全編パロディとなっている。
一応許可は得ているという説明はあるが、パロディというよりは完全にアウトのレベル。
いぬみみずかん (WANI MAGAZINE COMICS SPECIAL) (2007/09/26) いぬぶろ 商品詳細を見る |
とろけるからだ (WANI MAGAZINE COMICS SPECIAL) (2009/03/31) いーむす・アキ 商品詳細を見る |
最後の性本能と水爆戦 (WANI MAGAZINE COMICS SPECIAL) (2008/12/10) 道満晴明 商品詳細を見る |
主人公が転校してくるところから始まる超ストレートな学園ラブコメディなのだが、唯一他と違うところは、地球温暖化対策により町の住民が全て水着で暮らしているということ。
当然主人公が通う学校の女生徒達も当然常に水着姿なので、ほぼ全ページがサービスカットという割り切った舞台設定は克・亜樹らしく、ギャルゲーでよくある感じの突飛な性格の美少女達に囲まれた主人公の学園生活を描くといった内容になっている。
刃森尊「ネイチャージモン」は別冊ヤンマガ(月刊ヤンマガ)からの出張掲載。
ジモンの案内により、マタギの人が経営している料理屋に取材に行くのだが、作者の思っていた以上に強烈なインパクトの店主が現れて、自然の力をそのまま使った料理に舌鼓を打つといった内容。
ネイチャージモン 2 (ヤングマガジンコミックス) (2009/04/06) 寺門 ジモン 商品詳細を見る |
ずっと狙っていた巨乳の女の子をデートに誘うことに成功した巨乳フェチの主人公が、有名遊園地と間違えて、その隣にある「東京デカパイランド」に間違えて入ってしまう。
従業員は全て半裸で巨乳の女の子で、アトラクションも全て巨乳にちなんだ内容となっているため、主人公は彼女そっちのけで夢中になってしまい……。
普通だったらこんな下らない設定のマンガは思いついたところでバカバカしくなって自制するところを、ながしま超助の場合はあえてエンターテイメントだと割り切ってきっちりと作品に仕上げているので、これがベテランの技だというのを見せ付けてくれる。
奥様はネトア!! (アクションコミックス) (2009/08/28) ながしま 超助 商品詳細を見る |
コミック BIRZ (バーズ) 2009年 12月号
表紙は冬目景「幻影博覧会」で付録に「ヘタリア」のトレカが付いてくる。
新連載、村山渉「彼と彼女の(オタク)2」(2は2乗の表記)
漫画家のアシスタントをしている青年は人とのコミュニケーションが苦手で悩んでいるのだが、ある日彼の仕事場のマンションのエレベーターで違うフロアのデザイン会社で働いている女の子と二人きりになる。
彼女の方から話しかけられたのだが、たまたまヘッドフォンをしていて聞き逃してしまった青年は、そのことが気になってしまい、再び彼女と出会うことを待ちわびている。
物語の導入部分としてはストレートな恋愛ドラマとなっているのだが、主人公がオタク(おそらく彼女もオタク)ということで、この設定をどう転がすのかがキモとなるだろう。
単行本が出たばかりの小路啓之「来世で会いましょう」はますます絶好調。
ついにかぴあをデートに誘ったナウだが、当然メチャクチャなプランを立てていて、結局遠隔で指示を受けて行動をすることになるのだが、かぴあの方も同じ用に遠隔で指示を受けていて、そのことをお互いに知らずにデートは始まるのだが……。
といった感じで、ドタバタラブコメディとして面白くなる鉄板の展開だが、この作品の場合は既存のラブコメを一度ぶち壊すことで更に一歩進んだ世界を作ろうとしている気がするので、次回以降の展開も目が離せない。
来世であいましょう 1 (バーズコミックス) (2009/10/24) 小路 啓之 商品詳細を見る |
Comic GUM (コミック ガム) 2009年 12月号
表紙がいつも以上に地味なデザインなので少し心配になる。(そもそも新連載に関する情報が一切描かれていないというのも何か変だ)
「あまえないでよっ!!」の宗我部としのりの新連載がスタート。
タイトルは「99-NINETYNINE-」で、江戸時代を舞台にした冴えない絵師を主人公にした作品。
彼の使っている絵筆に宿ったマヤカシと共に妖怪退治をする方向に進むと思われるが、そのマヤカシがなぜか現代のセーラー服姿の美少女という設定で、お色気シーンも少しあったりと賑やかな作品になりそう。
あまえないでよっ!!MS 1 (ガムコミックスプラス) (2007/07/25) 宗我部 としのり 商品詳細を見る |
原作:宮崎克/漫画:吉本浩二「ブラック・ジャック創作秘話」
チャンピオンで連載していた頃の手塚治虫のエピソードを当事の編集者やアシスタントの証言を元に漫画化した作品。
吉本浩二の脂っこい絵が70年代の秋田書店や手塚プロの雰囲気にマッチしていて、様々な表情を見せる手塚治虫の表情に妙な迫力があり、悪意があるのかどうかギリギリのラインと言ってもいいので、ここら辺も見所の一つ。
吉富昭仁「ブラック・ジャック2009」
久しぶりの掲載だが、相変わらず見所はピノコの生足だけ。