犬「ラッキーな日」
「初犬3」以来1年ぶりの単行本。
短編10本収録で181ページと、最近のエロマンガの単行本にしてはページ数が少ないが、905円なので目をつぶる。
男性器の描き方には定評のある作者だが、ここに来てさらにレベルアップしている。
全体的な消しの薄さもあって、可愛らしい絵柄で描かれる女の子と立派な男性器とのギャップによる迫力のあるエッチが描かれている。
ほぼ全てが学園モノ。陵辱はなし。
「エデンの南」
無人島に漂流したカップルが、特にやることも無いのでエッチばかりする話。
抜けるような青空と、強い日差しの表現が美しい。
「船長とオレ」
文化祭で海賊喫茶を企画したのだが、全然客が入らずに、暇をもてあます船長役の女の子と、その部下の男の子。
この単行本唯一の貧乳&スレンダーキャラなので、貴重な一作。
ちゃんと貧乳コンプレックスを描いているので、萌え要素もばっちり。
「おれんじろまんす」
生徒会役員の女の子が、後輩の彼氏と二人きりで仕事中にエッチを求められてしまい、そのまま断りきれずに仕事を投げ出して楽しんでしまう。
挿入を拒もうと彼氏を足で押さえつけようとしたら、足コキ状態になってしまい、そのまま発射されてしまうという、マニアックな描写がとても良い。
「黒猫のぶーかるー」
クラスメイトから「クロネコさん」と呼ばれている、少し不思議な女の子に告白した主人公だが、あっけなく玉砕する。
ダメもとで「友達からでも」と粘る主人公だが、会話中にクロネコさんが突然主人公の体の匂いをクンクンと嗅ぎ出し、「あなたのセーシの匂い……かいでみたいな」と言い出す。
そのままトイレでクロネコさんに見つめられたままオナニーをさせられて口内発射をし、発情したクロネコさんをそのままトイレ内で犯す。
姫カットでドSキャラのクロネコさんが、主人公の匂いに発情してしまい、だんだんとMキャラに変わっていく様子がとてもいやらしく描かれている。
後編は、匂いに欲情してエッチをしたものの自分も気持ちに整理が付かないクロネコさんを、体育倉庫に連れ込んで後ろから前から犯しまくり、結局ラブラブになってエンド。
前後編に分けたことで、エッチシーンにたっぷりページを使っているので、読み応えのある内容になっている。
犬のマンガはどの短編もキャラクターが立っているので、ある程度のページ数を使ってそのキャラクターの内面を掘り下げるという構成の方がいいのかも知れない。
初犬 3 (いずみコミックス 10) (2008/07/11) 犬 商品詳細を見る |