まぐろ帝國「あいらんど 淫虐の章」
7月に発売された、「あいらんど 淫悦の章」の続編となる一冊で、物語はこの巻で終わりとなる。
夢と現実が行き来する不思議な世界での物語を描いていて、前衛的な舞台表現を劇中に取り入れたりと実験的な面もある。
結局、この世界は一体何だったのか、という説明が一切無いまま終わってしまうため、不消化な設定がいくつも残ったままで、何とも言えない不思議な読後感が残る作品となっている。
カラーページは前巻の登場人物が全員フタナリ化してのメイド服乱交プレイで、メインヒロインだった瞳が蹂躪される様子を汁気たっぷりに描いている。
本編の方は、六郎が目を覚ますところから始まるのだが、前巻ではクラスメイトや近所の住人であったヒロイン達が、なぜか六郎と一緒に立派な洋館で家族として暮らしているという設定になっていて、ここでも当然モテモテの六郎が一人ずつエッチしていくといった展開になる。
プレイの方はますます過激になっていき、アナルや浣腸などのアブノーマルな内容が中心となり、普通のエッチの方がむしろ珍しいぐらいになる。
謎の人物が記した日記の内容が丸々一話使って劇中に挿入され、軟禁された瞳が性奴隷として開発されていく様子を克明に描いているのだが、その過激な調教内容や、まだ処女だった瞳の少しずつ変わっていく表情など、まぐろ帝國の実力を見せ付けてくれる内容となっている。
その後はボンテージ衣装での乱交や、海辺でのハーレムプレイなど、ラストまでボリュームの有るエッチが続き、物語の意味不明ささえ気にしなければ、実用度は非常に高めの一冊になっている。
あいらんど 淫悦の章(TENMAコミックス) (2009/07/24) まぐろ帝國 商品詳細を見る |