神保ひとで「花の中のラニ」
イギリス統治時代のインドを舞台とした、幼い娼婦のラニと、イギリス人のハリーの二人の物語。
カラーページでは、ラニが娼婦として男達の相手をしている様子を、後に物語の重要な役割を担うことになる同僚のカウルも交えて美麗な作画で描いている。
褐色の肌に金髪碧眼というラニの姿に目を引かれたハリーが、彼女を身請けして自らの屋敷でメイドとして働かせるところから物語は始まる。
ハリーの屋敷にはイギリス人の使用人もいて、元娼婦の現地人であるラニは当然のようにイジメの対象となるのだが、金策目的で訪ねてきた同僚のカウルが持ち込んだ阿片を切っ掛けに、弱みを握られたラニは使用人達に犯されてしまう。
ラニのキャラクターデザインがとにかく魅力的で、褐色の肌と金髪碧眼のコントラストが美しく、前髪を少し短めに切った独特の髪型やメイド服姿もとても可愛らしく描かれていて、そんな彼女がまだ幼い体つきで性の奉仕をする姿を背徳的でエロチックに描かれている。
第2話は、ラニの世話役であり、ハリーの幼馴染でもある使用人の一人のリーゼが、これまたカウルの差し金により現地の男達に陵辱されるエピソード。
ただ大きいだけではなくて、柔らかそうな質感と重量感が伝わってくる巨乳の描き方のこだわりが見事で、ロリ体型のラニとカウルばかりでは物足りなくなりそうな所を上手くカバーしている。
第3話は色々あった結果、ラニとハリーが結ばれる様子を描いている。
娼婦であったラニは、本当に好きな人とのエッチは初めてで、そのラブラブな様子を可愛らしく描いているのだが、続く第4話では反乱を起こした現地兵がカウルを陵辱するエピソードとなり、この辺の緩急のつけ方も上手い。
ラストはカウルを救出したラニとハリーがカウルを交えての3Pとなる。
ダブルフェラで射精した精子を2人がそのまま舌を絡めて奪い合ったりと、ラニとカウルの百合要素もサービスとして少し含まれていて、ラニの後ろの穴も使ったりと、激しくボリュームのあるエッチが展開される。
褐色ロリ少女を描いた作品は、貧困による性的搾取の対象となっているアジアの国の少女をイメージさせることもあってか、色々と危険な表現であることも事実なので、イギリス統治時代のインドという設定によってギリギリかわしつつ、身分違いの恋というベタなラブストーリーとしてうまくまとめ上げたセンスは見事で、作画の美麗さも含めて最近のエロマンガの中でも一際輝いていた作品だったと思う。
巻末に、改造人間の女の子が悪の組織に陵辱されるエピソードを描いたシリーズ作品「反乱の暁」を収録している。
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