しらんたかし「少女性徴期」
しらんたかし4冊目の単行本。
コミックMUJINに掲載された作品を収録。
学園を舞台にしたエピソードが多く、黒髪率100%でスレンダーな美少女ばかりという、偏った内容が趣味に合う人に強くオススメしたい一冊。
作画もシナリオも、エロマンガ家時代の甘詰留太を匂わせるが、あの雰囲気を出せる作家はなかなか居ないので貴重な才能だと思う。
はっきり言って、表紙の子よりも本文で描かれる美少女達の方が圧倒的に可愛く描かれているので、少し損をしているかも知れない。
巻頭の「ナイフリモドキ」シリーズが非常に良い。
図書室にて性医学の本をこっそり読みながら女性の性器について妄想する瑞浪を、同じクラスの多治見さんに見つかってしまう所から物語は始まる。
メガネで黒髪ロングという、一見真面目に見える多治見さんだが、実は瑞浪と同じく異性の性器に興味があり、そのことをお互いにカミングアウトして、放課後の図書室でお互いの性器を見せ合うことになる。
興味を抑えきれない多治見さんにフェラをされて、我慢出来なくなった瑞浪がそのまま多治見さんを押し倒して初体験を迎えた所で第1話は終了。
真面目でおとなしい女の子が、実はエロいことばかり考えていて……、という比較的ありがちな設定とは言え、性に対する興味を告白されるシーンの緊張感や、多彩に描かれる多治見さんの表情のエロさなど、マンガとしてのセンスの良さに底上げされて良作となっている。
第2話では、お互いにオナニーと排尿を見せ合って、そのままバックでするといった内容で、エッチどころか普段のコミュニケーションでさえぎこちない二人が、身体を重ねるごとに少しずつ距離が縮まっていく様子を描いている。
第3話でこのシリーズは終了。
お互いにオシッコをかけ合ったりと変態的なプレイがエスカレートする。
繋がった状態のまま瑞浪が多治見さんに告白するシーンは、順番こそ違えど思春期の男女の恋愛の甘酸っぱさをストレートに描いていて少し恥ずかしくなるぐらい。
「家出少女」
家出した少女と、家に泊めることになった大学生との同棲生活を描いた全3話のシリーズ
この単行本では着衣のエッチばかりなので、しらんたかしによる貧乳スレンダーな少女の身体の全裸描写を堪能できるのはこれだけ。
大学構内でエッチしたり、最終的には同棲することになったりと、男だったら一度は妄想するシチュエーションを具現化した良作。
単行本のカバーをめくると、それぞれのキャラクターの設定と相関図が載っている。
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