毎回ひたすら焼肉やステーキを食べるだけのマンガとなりつつあるが、肉に対する寺門ジモンの熱い思いはテレビで語っている時よりもストレートに伝わってくる。
作画担当の刃森尊も、毎回出てくる魅力的な料理を丁寧に描いていて、他のどのグルメ漫画よりも「これを食べたい!」と思わせることに成功している。
コウノコウジ「肉の唄」はヤンマガ本誌からの移籍連載スタート。
小林まことの流れを受け継いでいるプロレスマンガで、技術や駆け引きよりも「根性」や「愛」などの精神部分を柱として描いていて、あらゆるスポーツの中でプロレスだけが持っている独特の魅力を暑苦しく描いていている。
読み切り、ゴトウユキコ「R-中学生 黒ブラジャーの君」
クラスメイトの夏服の下に透けているブラジャーに日々悶々としている男子中学生のお話。
中でも一人、いつも黒いブラジャーを着けていて一際目立って透けているクラスメイトがいるのだが、彼女のことが特に気になってしまい、徐々に主人公の黒ブラに対するフェチズムが物語のメインとなってくる。
いかにもヤンマガらしい思春期のバカな男子の性を描いた作品で、同じ女子のブラジャーを扱った作品でもコミックハイに掲載されているような萌えマンガとはえらい違うものだなと改めて思い知らされる。
ゴトウユキコは少し前のヤンマガに掲載されたちばてつや賞受賞作もとても良かったので、初連載よりも前に他の読み切り作品をもっと読んでみたい。
ネイチャージモン 1 (ヤングマガジンコミックス) (2008/09/05) 寺門 ジモン 商品詳細を見る |
肉の唄 1 (ヤングマガジンコミックス) (2009/05/01) コウノ コウジ 商品詳細を見る |